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ご挨拶

この度、令和 7 年度日臨技中部圏支部医学検査学会(第 63 回)を一般社団法人三重県臨床検査技師会担当のもと、2025年 11月1日(土)~2日(日)の 2日間、三重県総合文化センター(津市)において対面式学会を開催する運びとなりました。  

 本学会では、主に愛知県・岐阜県・静岡県・石川県・富山県・三重県といった中部圏で幅広く活躍する臨床検査技師が集い、臨床検査を取り巻く課題と今後進むべき未来を一緒に考えることができる学会を目指しております。皆さまにとって有意義な学会になるように関係者一同が準備を進めてまいります。

学会テーマは「最前線 ~One step forward〜」といたしました。我々は日々進歩する臨床検査技術に対応するため学び続けることが求められます。それと同時に、タスク・シフト/シェアの推進や働き方改革、少子高齢化、物価高騰、災害・国際紛争など様々な社会情勢や課題に向き合いながら、日常業務に取り組んでおります。最先端でなくても日常業務で携わっている一人ひとりの業務が、今の臨床検査の「最前線」です。臨床検査技師が国民に信頼され日本の医療に必要とされ続けるために、一人ひとりの目の前にある「最前線から一歩前に踏み出す」ことの必要性を強く感じております。

この学会が皆さまの明日の一歩に繋がる機会とし、多くの企画を考えております。そのため、一般演題ではポスター発表の割合を多くし、口演発表は一会場に集約するなど、参加者が学べる機会を増やすスタイルを予定しております。そして、ご協賛していただく企業様と一緒に学会を盛り上げていけるような企画も考えております。

開催地の「津」という地名は、港を意味する言葉で、江戸時代初期に「安濃津」という港が、省略されて「津」となりました。自然、歴史、そして海の幸や牛肉を中心に多様な食文化をお楽しみいただけたらと存じます。紅葉が染まり始める三重の地で皆様とお目にかかることをとても楽しみにしております。

                         2025年4月吉日

 平素より、一般社団法人日本臨床衛生検査技師会(以下、日臨技と略す)の活動に対し、ご理解、ご協力をいただき心より感謝申し上げます。本学会が、一般社団法人三重県臨床検査技師会の宇城 研悟会長の下で、メインテーマ「最前線~ One step forward ~」として開催されますことを会員の皆様とともにお喜び申し上げます。学会は、我々臨床検査技師の根幹である「検査データの品質保証」に向けた取り組みの一つであり、日々進歩する検査技術に対し卒後教育の一環として、医療機関などで活躍する先生方の「技術・知識」の研鑽の場でもあります。近隣で働く先輩方、同僚、後輩たちと日々抱える課題について情報共有するコミュニティーの場として活用いただきたいと思います。さて、我々を取り巻く医療環境は一層厳しさを増し、2024 年度診療報酬改定後も、医業収益は改善されておらず、多くの医療機関で悪化したという調査結果が示されています。医療収益は微増にとどまる一方、物価高騰、賃金上昇が経営を圧迫し、それ以上の経費増で赤字経営に陥っています。医師会をはじめとする職能団体、日本病院団体協議会を中心に社会保障予算編成の基本的な考え方である「高齢化の伸びの範囲にとどめる」という目安対応を廃止し、物価高騰、賃金上昇に応じて適切に対応する新たな仕組みづくりの導入を訴え緊急行動が展開され、我々職能団体も賛同し活動に参加しております。このような中、我々臨床検査技師は「医師の働き方改革」をトリガーとして進められている「タスク・シフト/シェア」を前向きにとらえ、自施設の実情に合わせて、技術革新、デジタル技術の導入に積極的に取り組み、限られた人財で、「いかに検査室の生産性を上げるか」を目指した「臨床検査 DX」への取り組みが必要であり、業務の効率化による人員確保に努め、臨床検査技師が必要とされる場所で、医療スタッフから「信頼してタスクシェアできる臨床検査技師」の育成に向けた「キャリア支援」に日臨技として取り組んでまいります。本学会は三重県技師会により、時世にあった特色ある企画と円滑な学会準備が進められ、会員の皆様への最新の情報提供、会員の皆様方の研究成果を発表する場として、ぜひ活用されることを期待しております。最後に、本学会の盛況を記念するとともに、運営に当たりご尽力いただきました宇城研悟学会長、別所裕二実行委員長をはじめ、三重県臨床検査技師会の皆様に心より感謝申し上げます。

令和 7 年 6 月吉日

 令和7年度日臨技中部圏支部医学検査学会(第 63回)が一般社団法人三重県臨床検査技師会の担当において、三重県津市の三重県総合文化センターで開催されるにあたり一言ご挨拶申し上げます。

 本学会は「最前線 ~ One step forward~」をテーマに令和7年 11 月1日(土)、2日(日)の 2 日間、中部 6 県の臨床検査技師が集い、臨床検査を取り巻く課題と今後進むべき未来を一緒に考える学会として開催されます。

 我々は日々進歩する臨床検査技術に対応するため学び続けることが求められます。働き方改革に資するタスク・シフト / シェアの推進、また少子高齢化、物価高騰、災害・国際紛争など様々な社会情勢や課題に向き合いながら、日常業務に取り組んでおります。

 日本の災害対策は、地震や水害などの災害に備え、個人の「自助」、地域社会の「共助」、そして国や自治体の「公助」の 3 つの視点から実施されています。とりわけ、災害医療体制では災害拠点病院の設置や DMAT( 災害派遣医療チーム ) が整備され、日臨技でも発災時に迅速な被災地支援を実現すべく、全国の会員施設へ災害対策の進捗を啓発するとともに、各都道府県技師会と行政との連携強化を推進しています。

 今回の学会シンポジウムは、「災害に備える」と題し、「能登半島地震の経験から学び、南海トラフに生かす」を根幹に、能登半島地震の経験から支援する側、支援される側の立場からの学び、そしてサイバー攻撃対策も交えた学びの企画となっています。各県から選出された演者による災害に備える姿勢についての討論が期待できます。

 日臨技会長基調講演として、横地常広代表理事会長より「今が旬・・臨床検査「次のステージ」へ」、日臨技企画として小松京子専務理事より「「医学検査」の今後と論文の執筆について」が予定されています。また、特別講演、教育講演、部門別企画、一般演題、ランチョンセミナー、機器試薬展示と盛りだくさんの学会です。是非、本学会に多数の会員が集い、有意義な学会であることを心よりお祈りいたします。

 最後に、学会を企画・準備にあたりご尽力いただいた宇城研悟学会長をはじめ三重県臨床検査技師会の学会実行委員ならびに実務委員の皆様に心より感謝申し上げるとともに、今学会が成功裏のうちに終了することを切に願っております。

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